２３日。４日後に閉店を迎える某女性店主のラーメン屋さんへ。昔々から細々々と思い出したように通っていて、途中の店舗お引越し騒動も知っていて、ＢＧＭのキャロル・キングについて話して、我が町のなくなったケーキ店のシュークリームの話をして。最後だからと手土産を持って行ったならば、そんなのは私だけじゃなく。ものすごい行列に慄いて、すごすごと退散。今までありがとう！と心の中心で叫ぶ。
行き場のない気持ちを持って行くところは。。。当然ラーメン屋さん。西へ。今までの勇気の無さを、一足飛びに。丸椅子５客の、違う意味で敷居のずいぶん高いお店。時間が止まったそのお店。少しお耳の遠い女性店主と常連女性のこってりとした中部弁、垂れ流しの韓流ドラマ、年代物のお土産ディスプレイ、動線を全く無視したカウンターの設え、温かなカオスとスープの濃厚な獣臭（調理中に厨房から漂う。でもスープを飲むとそれ自体は不思議と獣感もなく、やさしい味。）に抱かれて案外と心地良かった。無断駐車するご近所さんへの悪口、そしてお店を出た瞬間の私の背中に浴びせかけられる「すごいかばんを持っとんなる。あれは若いで。きれーな色の服だ。」それらスパイスを加味して、レトロキッチュな素晴らしいお店。
今日の晩ご飯：鯖缶炊き込みご飯・天ぷらのせ冷麦・タコときゅうりキャベツの酢の物・ピーマンとじゃこの炒め煮・干しカレイ
